理想の看護を実現するために「アセスメント」を学ぼう!
アセスメントが苦手な看護師に上達のコツを紹介します。まずはアセスメントを書く際の基本的なポイントを押さえましょう。アセスメントに必要な情報収集は丁寧に行ってください。より多くの情報を集めるためには患者とのコミュニケーションがカギとなります。集めた情報を理論に基づききちんと整理した上で、順序立てながらアセスメントを書いていきます。先輩看護師からのアドバイスやテンプレートなどを活用し、積極的に学んでいく姿勢が求められます。
アセスメントを書く際のポイントは大きく分けて「現状の判断」「原因の特定」「今後の予測」の3つです。現状の原因を明確にすることで今後の予測がしやすくなり、看護計画の立案がスムーズになります。アセスメントの際に行う情報収集ですが、大切なのは「異常を発見すること」ではなく「異常であることがわかるように患者にとって正常な状態を把握すること」です。患者の状態は様々なので、何が正常な状態なのかを理解していなければ適切な判断はできません。
続きを読むアセスメントに必要な情報を集める際は細かい部分まで配慮してください。まずは対象者の現状を把握し、今起こっている事象の原因を特定した上で、今後の展開を考えます。情報収集の際に必要なのが患者とのコミュニケーションです。患者の全体像を把握するように心がけてください。患者によっては疾患についての知識が乏しく、医師の説明をきちんと聞いていないこともあります。その際には、疾患に対して理解を深めてもらうためのアプローチをしなければなりません。
続きを読む看護理論の枠組みに則って集めた情報を整理していきます。多くの看護師になじみ深いのは「ヘンダーソンの【基本的看護の構成要素14項目】」でしょう。情報は、S(主観的情報)とO(客観的情報)に振り分けます。主観的情報とは患者本人から発信された情報で、客観的情報はこちらが観察した事実のことです。SとOの内容が混同することでアセスメントのミスが発生するため、慎重に判断してください。推測で解釈することは避けましょう。
続きを読むアセスメントを書く際は「現在の状況を表す現状」「現状が起こっている原因」「現状から考えられる今後について」の3点を軸にして考えてください。それぞれの項目について冷静に分析・判断することで具体的な内容が見えてきます。また、経験が浅い看護師は先輩看護師に聞くのもいいでしょう。作成したアセスメントに目を通してもらい、アドバイスをもらうのもおすすめです。テンプレート例も紹介しているので参考にしてください。
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